幼馴染み~初恋物語~

そしてラストのシーン。

幾度となく唯を救い出して来た純弥だが、唯がライバル事務所の手先の車に跳ねられた。

「大丈夫かっ!!」

純弥の腕の中で抱き締められていた唯が、突然こんな話する。

「純弥…?あのね……神様は…試練を乗り越えられない人には……
試練を与えないんだって……」

「こ…こんな時に…なっ…な…何を言ってんねん!」

「私…彼女になってから…いろいろな事があったけど……純弥がいたから頑張って乗り越えられたんだ……」

「チビ……?」

「私も……そんな大きな存在になりたかったな……」

「チビは世界で一番大切な人やで!俺の中で一番大きな存在やってっ!」

純弥はそう言って、ポケットから指輪を取り出した。

「ほらっ!いつかチビと結婚したくて、こんなの用意してたんやで?」

純弥が唯の左手の薬指に、指輪をはめると、唯はニコッと微笑んで指輪を眺める。

「似合うかな…?」

「似合うで!似合ってるから!だからしっかりしてやっ!!」

意識が遠のいていく唯の体は、どんどん重たくなってくるのだった。