「別に日本代表になんてなりたくねぇよ。サッカーなんてやりたくもないしっ!!」
和樹はそう強がるが、櫻にはどことなく寂しそうに見える。
「今から学校に通って、高校に入ればまたサッカーができるよ?」
男は女と違って辛い時や、寂しい時の暗くてダサい自分が嫌いなもの。
優しい言葉をかけられると、嫌悪感さえ覚える。
「うるせぇなっ!!もう学校にも行きたくないんだよっ!!」
「和樹君の為を思って言ったのに、そんなに怒らなくてもいいじゃんっ!!もういいっ!!」
捨て台詞を吐いて、走り去っていく櫻。
真っ当な道に進んでほしい…………
和樹君ならきっとわかってくれるはず…………
和樹はそんな櫻を追いかける事もなく、ショーウインドウに写る自分の姿を見ると、情けなく思えた。
金髪にチャラチャラとシルバーネックレスをつけて、ダラダラと過ごす姿は、生きてる意味のない人間のようにすら感じる。
櫻と並んで歩くのも申し訳ないような顔…………
こいつ誰だよ…………


