幼馴染み~初恋物語~

キスを終えると、恥ずかしそうにしている櫻は、歌も歌わずに健一に肩を抱かれたまま隣にちょこんと座っていた。

キスは少しずつ慣れて来たが、キスをして「可愛い」とか「好きだよ」と言われるのに全然慣れない櫻。

何とか気を紛らわせようと、健一にリモコンを渡した。

「健一先輩…………歌…………歌いますか…………?」

「櫻ちゃんが歌ってもいいよ?」

「えっと…………じゃあ何か歌います…………」

リモコンで曲の検索をしていても櫻は上の空。

健一先輩の事が好きになってきたんだなぁ…………

優しくて自慢の彼氏だから…………

しかし次の瞬間、また頭を過るのは和樹の事だった。

健一先輩は優しくてかっこよくて、大人っぽいから、和樹君とは正反対…………

なんて時々今でも和樹の事を思い出す櫻。