幼馴染み~初恋物語~

今日のデートは昼間の安い金額の時間帯のカラオケ。

お金のない学生の定番のデートだった。

二人で待ち合わせて、近所のカラオケ店に自転車で行く途中、櫻は健一の後ろを走りながら思っていた。

私の夢の1つは…………

自転車でのデートは二人乗り…………

私が後ろでギュッって抱きつくやつ…………

しかし後ろに乗せてもらっていい?とは言いにくい。

健一にしんどい思いをさせるからだ。

「うーん………私の自転車が壊れればいいのに…………」

そんな事を呟いているうちに、カラオケ店に到着した。

「健一先輩はどんな歌が得意ですかぁ?」

「俺はヴィジュアル系とかロックとかが好きかな?櫻ちゃんはどんな歌を歌うの?」

「今、流行りの女性ボーカルの歌とか、アイドルとかも歌いますよ?」

「そっか。櫻ちゃんの歌を聴くの初めてだね?楽しみにしてるよ?」

「あんまり上手くないけど、頑張って歌いますっ!!」

今日も櫻は張り切って、カラオケルームへと入っていった。