幼馴染み~初恋物語~

二人が地元の駅に到着した8時頃。

駅前の広場に不良グループの10数人が集まっていた。

「おいっ!!ジュースこぼすなよーっ!!!!」

「キャハハハハっ!!!」

「マジでやめろってっ!!!」

不良達はこんな風に大声を出しているので、嫌でも目立つ。

櫻と健一がそちらに目をやると、集団の隅の方で立ち話をしている金髪の男とギャル風の女が、タバコを吸っていた。

健一と手を繋いで歩いていた櫻の足が止まる。

「和樹君…………」

小さな声で呟いた櫻の手を健一が引っ張った。

「櫻ちゃん…………行こっ…………」

「タバコなんて吸ったらダメって注意しなきゃ…………」

「あんな所に入っていったら危ないよ?きっと注意しても聞かないし。」

「で…………でも…………」

櫻は和樹を好きとか嫌いという気持ちではなく、法に触れる事はやめて欲しいと率直に思ったのだが、健一が近寄らせてくれなかった。