幼馴染み~初恋物語~

それを聞いていた櫻は、寝た振りを続けるしかない。

起きてしまえば、和樹の事はもう忘れて、今は先輩の事が好きです。

そんな風に電車の中で愛の確認をするのは恥ずかしい。

健一先輩は優しいな…………

もう和樹君の事は忘れるから…………

好きとかそんなんじゃなくて…………

姉弟のようにしてきたから、心配しているだけだから…………

櫻は自分にそう言い聞かせて、健一にもたれ掛かると、甘えるように頭を肩に乗せる。

口に出すのは恥ずかしいが、櫻なりに健一が好きという意思表示だったが、不思議なことに、健一に甘えると和樹へのモヤモヤとした気持ちが少し晴れた。