バイクが人混みに向かって突っ込んでくると、櫻は健一の袖をギュッと掴んで、背中に隠れた。
「健一先輩…………危ないよぉ…………」
「大丈夫だよ。ここから離れよう」
脅える櫻の手を引いて、体育館の前から離れようとした健一に向かって、和樹が言った。
「相変わらず仲いいねー?」
「お前、いったい誰だよ?」
健一の「誰だよ?」という言葉は、和樹だとわからないわけではない。
それほど違和感があり、皮肉を込めて言ったのだ。
櫻も和樹に対して同じ事を思っていた。
本当に誰かわかんないぐらい…………
知らない人になっちゃってる…………
「健一先輩…………危ないよぉ…………」
「大丈夫だよ。ここから離れよう」
脅える櫻の手を引いて、体育館の前から離れようとした健一に向かって、和樹が言った。
「相変わらず仲いいねー?」
「お前、いったい誰だよ?」
健一の「誰だよ?」という言葉は、和樹だとわからないわけではない。
それほど違和感があり、皮肉を込めて言ったのだ。
櫻も和樹に対して同じ事を思っていた。
本当に誰かわかんないぐらい…………
知らない人になっちゃってる…………


