幼馴染み~初恋物語~

ようやく杏佳から解放されて、雨に濡れながら走ってきた和樹が公園に到着すると、二人が抱き合って、キスを交わしている姿を目にしてしまう。

あっ…………

櫻…………

優柔不断で、はっきり杏佳と別れたいとこれまでに言えなかった和樹に訪れた罰だった。

櫻に告白されてから、杏佳と別れればいい。

杏佳も嫌いじゃないから、一応キープしておこうなんて気持ちも微かにあった。

そんな和樹は、自ら招いた罰だと感じていた。

恋愛は一度清算しないで、次の恋に移ろうとすると、上手くいかないもの。

和樹は静かにその場から立ち去っていく。

櫻が泣きながら、「和樹君が来てくれなかった…………」とまだ気持ちの整理がついていない言葉を口にしていても、健一が慰めるように「少しずつ忘れていこうな…………?」と言っていても、振り返ることなく去っていく和樹。

櫻…………ごめんな…………

約束の時間に来るつもりだったんだ…………

幸せにしてもらえよ…………