幼馴染み~初恋物語~

櫻が時計を見るともう10時。

櫻の服は、当然ビショ濡れ。

持ってきたチョコレートの紙袋は水溜まりになり、チョコレートの包装紙はボロボロになっていた。

「はぁ…………もう10時…………やっぱり来ないよね…………」

来てくれなかったらもう諦めますなんて…………

告白しますと言ってるようなもの…………

彼女がいるのに告白されたら迷惑だよね…………

この場から帰れば、もう和樹の事を諦めるという事。

まだ諦めたくないから、奇跡を信じて待ち続ける櫻。

そんな櫻が濡れたまま公園に立っていると、突然雨がかからなくなった。

「えっ…………?」

櫻が上を見上げると、白い傘が見える。

やっと来てくれたんだっ!!

待ってて良かったっ!!

「和樹君っ!!来てくれたんだねっ!!」

満面の笑顔の櫻は慌てて振り返った。