冬休みが明けたある日、健一はサッカー部の練習中のグランドにやって来た。
今日は幸い、杏佳はグランドに来ていない。
そして和樹が休憩するタイミングを見計らって、和樹に声をかける健一。
「ちょっといいかな?」
和樹は明らかに不機嫌そうな表情で、健一を見た。
櫻を奪っていった張本人が目の前にいるのだから、嬉しいはずかない。
「何か用ですか?」
「学校の帰りに10分だけでいいから、話を聞いてくれないかな?」
「別にいいですよ?」
「学校の裏の公園で夜7時に待ってるから」
「わかりました」
健一は受験1ヶ月前だというのに、櫻の為に時間を割いた。
可能性は低いのかも知れないが、和樹と櫻が付き合えるように。と願いながら。
今日は幸い、杏佳はグランドに来ていない。
そして和樹が休憩するタイミングを見計らって、和樹に声をかける健一。
「ちょっといいかな?」
和樹は明らかに不機嫌そうな表情で、健一を見た。
櫻を奪っていった張本人が目の前にいるのだから、嬉しいはずかない。
「何か用ですか?」
「学校の帰りに10分だけでいいから、話を聞いてくれないかな?」
「別にいいですよ?」
「学校の裏の公園で夜7時に待ってるから」
「わかりました」
健一は受験1ヶ月前だというのに、櫻の為に時間を割いた。
可能性は低いのかも知れないが、和樹と櫻が付き合えるように。と願いながら。


