幼馴染み~初恋物語~

「健一先輩?もし良いのが当たらなかったら、2回してもいいですか~?」

「いいよ。」

櫻は、みんなが戻って来る時間を気にして、2回してもいい?と聞いたのだが、健一は櫻が財布を出す前に、先にお金を払ってくれた。

「じゃあ2回お願いします」

「えっ?払ってもらわなくてもいいですよーっ!!」

「いいから、いいから、次の人が待ってるから2回引いていいよ?」

爽やかな笑顔で櫻がくじを引くのを見ている姿が視界に入ると、やっぱりかっこよく映る。

こういうデートを憧れてた…………

できれば和樹君が隣にいてくれれば…………

でも健一先輩と一緒にいる方が幸せなのかな…………

1度断ったけど、告白の効果ってまだ残ってるのかなぁ…………

どんどん健一に心が惹かれていく櫻だった。