ぬいぐるみの露店に来ると、櫻は、目をキラキラと輝かせていた。
「どれが欲しいの?」
「あの大きなぬいぐるみも欲しいし、こっちの犬のぬいぐるみも可愛いし、熊のぬいぐるみも可愛いなぁ…………どうしよーっ!!」
まだ当たってもいないのに、悩む櫻に健一が肩を叩いた。
「くじを引いてから迷おっか?」
「あっ!!そうですね?」
二人が顔を見合わせて、幸せそうな笑顔を見せている。
その後ろを通りがかった和樹と杏佳は、二人の姿に気付いた。
「ねぇ。金魚すくいしよー?お姉さん上手なんだよ~」
「うん。金魚すくいは向こうにあったかな?」
「お姉さんは小学生の頃に取った金魚を今でも飼ってるんだよ~?」
「へぇ~。凄いね~?」
健一と杏佳は櫻の姿を見ても、一切その事に触れず、そのまま人混みへと消えていった。
「どれが欲しいの?」
「あの大きなぬいぐるみも欲しいし、こっちの犬のぬいぐるみも可愛いし、熊のぬいぐるみも可愛いなぁ…………どうしよーっ!!」
まだ当たってもいないのに、悩む櫻に健一が肩を叩いた。
「くじを引いてから迷おっか?」
「あっ!!そうですね?」
二人が顔を見合わせて、幸せそうな笑顔を見せている。
その後ろを通りがかった和樹と杏佳は、二人の姿に気付いた。
「ねぇ。金魚すくいしよー?お姉さん上手なんだよ~」
「うん。金魚すくいは向こうにあったかな?」
「お姉さんは小学生の頃に取った金魚を今でも飼ってるんだよ~?」
「へぇ~。凄いね~?」
健一と杏佳は櫻の姿を見ても、一切その事に触れず、そのまま人混みへと消えていった。


