幼馴染み~初恋物語~

泣き止んで女子トイレから出た櫻が向かったのは3年生の教室。

お祭りにテニス部のみんなと行きます。と健一に伝える為にである。

健一のクラスの教室の廊下から窓を覗くと、健一がクラスの女の子と仲良さそうに話していた。

「あっ…………健一…………先輩…………」

健一が女の子と話しているだけで、ドキッと胸が痛み、寂しい気持ちになる櫻。

いつの間にか、健一は自分にだけ特別なのだと勘違いしていた。

一度告白を断っているのだから、何も言える立場ではないのにも関わらず。

和樹の言っていた他の男と話していると、浮気だと思われるという意味がわかった。

健一先輩と付き合ってるわけでも、好きなわけでもないのに…………

なんかショック…………