幼馴染み~初恋物語~

昼休みになると、当然彼女なのだから、杏佳が和樹を誘いにやって来る。

「和樹くーんっ!!お姉さんと一緒にお弁当食べよーっ!!」

「あっ!!うんっ!!」

和樹の足取りは、櫻と違って軽快に廊下へと走っていく。

「昨日約束してたお姉さんの手作り弁当を持ってきたよ~?」

「ありがとーっ!!杏佳さんってさぁ。料理得意なの?」

「うんっ!!杏佳さんって呼び方、他人っぽいから、杏佳とか杏佳ちゃんとか、もう少し彼女っぽく呼んでよ~?」

「じゃあ杏佳でもいい?」

「いいよーっ」

廊下でそんな話しをしながら、教室の前からどこかへ向かう和樹と杏佳を見ていた櫻の目には、涙が浮かんでいた。

二人がイチャイチャしている姿を見せつけられたのだから、辛くて当然だった。