それからの和樹と櫻は、雑談を交わす為の友達に戻った。
お互いに求めていたトークアプリの答えではなかったから。
櫻は和樹に「面白い事あった?」と聞いて、何もなかったと答えてほしかったのに、杏佳から一緒に帰ろうと誘われた事だけが伝わった。
好きな男の子が告白されているのを見ると、ショックを受けるのと同じような気持ちの櫻。
和樹も櫻に「もしも俺が女と一緒に帰ったら、櫻はどうする?」という質問で、突き放された返事だと捉えていた。
お互いに杏佳の事は触れずに、テレビの話やネットの面白い動画の話などの会話だけ。
櫻は和樹を特別扱いしているという気を持たせた会話はやめて、自分の胸に気持ちを隠したまま過ごしていた。
和樹も心のどこかで櫻が自分を好きだと思っていたが、俺モテるよ?櫻が早く告白しないと奪われちゃうぞ?という浮かれた勘違いで、どことなく気まずい気持ちを持っていた。
お互いに勘違いだったんだ。というすれ違いが生まれていたのだった。
お互いに求めていたトークアプリの答えではなかったから。
櫻は和樹に「面白い事あった?」と聞いて、何もなかったと答えてほしかったのに、杏佳から一緒に帰ろうと誘われた事だけが伝わった。
好きな男の子が告白されているのを見ると、ショックを受けるのと同じような気持ちの櫻。
和樹も櫻に「もしも俺が女と一緒に帰ったら、櫻はどうする?」という質問で、突き放された返事だと捉えていた。
お互いに杏佳の事は触れずに、テレビの話やネットの面白い動画の話などの会話だけ。
櫻は和樹を特別扱いしているという気を持たせた会話はやめて、自分の胸に気持ちを隠したまま過ごしていた。
和樹も心のどこかで櫻が自分を好きだと思っていたが、俺モテるよ?櫻が早く告白しないと奪われちゃうぞ?という浮かれた勘違いで、どことなく気まずい気持ちを持っていた。
お互いに勘違いだったんだ。というすれ違いが生まれていたのだった。


