幼馴染み~初恋物語~

体育館の前をテニス部の行列が、通りすぎようとした時、もうとっくに帰ったと思っていた杏佳が、体育館の壁際に座って、暇そうに携帯電話を触っているのを櫻が見つけた。

珠莉がバスケ部の練習を見に来るのを、一緒について来ていたのである。

まだ帰ってなかったんだ…………

和樹君を待ってるのかな…………

櫻は和樹を奪われてしまいそうな不安が過るが、今さら和樹を待つ為に学校に残るとも言えない。

そんな櫻に健一は、話を途切れさせないように、話しかけてくる。

「これから家に帰ったら何をするの?」

「あっ…………えっと…………宿題して…………何をするかなぁ…………?」

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櫻は帰ったら何をするか?を考えていると、やっぱり少し気が紛れる。

「うーん……………いつもはテレビを見たりしてるんですけど、今日は好きなドラマしてないんですよ…………」

和樹が相手なら適当に答えても、予定が変わった等と誤魔化せるが、そこは部活の先輩という事もあり、正確に答えようとしていた。