幼馴染み~初恋物語~

次の日の放課後。

また近いうちに遊びに来るね~?と言っていた杏佳は、サッカーの練習を見る為に、いつも一緒にいる珠莉を連れてグランドへ来ていた。

和樹のいるサッカー部の他に、野球部、陸上部、そして櫻のいるテニス部も練習しているグランド。

杏佳がサッカー部の紅白試合で練習中の和樹を見つけた。

「あーっ!!いたいた。」

和樹に指を差して、はしゃいでる杏佳は、見た目は大人っぽくても、まだ14歳の子供。

和樹がゴールを決めると、嬉しそうに手を叩いて喜んでいる。

「さすが虹色小の雷神って言われるだけあって上手いねー?」

「うんうん。上手いね…………?」

「サッカー上手くて可愛いなんて最高じゃん?おっ!!またシュート決まったーっ!!」

「本当に上手いねぇ…………」