和樹は寝る前に母親から本を読んでもらっているので、昔話をするのは得意だった。
「何かお話を聞かせてあげるよ?何がいい?桃太郎?一寸法師?」
櫻が一番好きな白雪姫の話をしてほしいと言うので、覚えてる限り一生懸命に話していく。
「魔女に魔法をかけられて、寝たままの白雪姫を助ける為に、七人の小人達が王子様に言うんだ。白雪姫を助けてくださいって。
すると王子様がやって来て、なんて美しいお姫様なのだ~って。」
「そんな言い方しないよぉ~っ」
ちょっと感情を入れて真似をしてみる和樹をクスクスと笑う櫻。
すると、和樹がこんな事を言い出した。
「櫻ちゃんって僕の事、好き?」
「うん。大好きだよ?」
「チュッ…………」
その時、和樹は突然、櫻の唇にキスをしたのだ。
「あっ…………えっと………」
困惑する櫻に和樹がニコッと笑う。
「本当に好きな人同士じゃないと唇にちゅーしちゃダメなんだって。僕と櫻ちゃんは好き同士だから、ちゅーしたんだよ?」
「じゃあ王子様と白雪姫も好き同士だったんだね?」
「うん。そうだよ?だから王子様と白雪姫は結婚したんだよ?僕と櫻ちゃんも大きくなったら結婚しようね?」
「うんっ!!結婚しようね?」
園児30人と数人の先生が集う大広間の布団の中でのファーストキス。そして遠い未来での婚約だった。
「何かお話を聞かせてあげるよ?何がいい?桃太郎?一寸法師?」
櫻が一番好きな白雪姫の話をしてほしいと言うので、覚えてる限り一生懸命に話していく。
「魔女に魔法をかけられて、寝たままの白雪姫を助ける為に、七人の小人達が王子様に言うんだ。白雪姫を助けてくださいって。
すると王子様がやって来て、なんて美しいお姫様なのだ~って。」
「そんな言い方しないよぉ~っ」
ちょっと感情を入れて真似をしてみる和樹をクスクスと笑う櫻。
すると、和樹がこんな事を言い出した。
「櫻ちゃんって僕の事、好き?」
「うん。大好きだよ?」
「チュッ…………」
その時、和樹は突然、櫻の唇にキスをしたのだ。
「あっ…………えっと………」
困惑する櫻に和樹がニコッと笑う。
「本当に好きな人同士じゃないと唇にちゅーしちゃダメなんだって。僕と櫻ちゃんは好き同士だから、ちゅーしたんだよ?」
「じゃあ王子様と白雪姫も好き同士だったんだね?」
「うん。そうだよ?だから王子様と白雪姫は結婚したんだよ?僕と櫻ちゃんも大きくなったら結婚しようね?」
「うんっ!!結婚しようね?」
園児30人と数人の先生が集う大広間の布団の中でのファーストキス。そして遠い未来での婚約だった。


