むあっとした暑苦しい空気を感じ、あたしは目が覚めた。
「なにこk「ようお嬢さん」
あたしの第一声はいかつい男に遮られた。この人誰だろう?でも私のこと助けてくれたんだよね…?
「あ、ありがとうございます」
「はぁ?なに?なんでお礼を言われなきゃならねぇんだ?」
この人はなにを言っているの?溺れた私を助けてくれたんじゃないの?
訳がわからない。向こうもきょとんとした顔をしている。すると奥からスラッとした綺麗な顔立ちの男が現れた。
「なんだその不細工は?」
イラッ
「なんなんですか?初対面の人に向かって」
すると男は顔を近づけてきた。その距離わずか5cm。不覚にもドキドキする。
「へぇ、よく見るとかわいいじゃん」
「んなっ/////」
あたしは男の顔を平手打ちしてしまった。倒れてく男。やばい。心臓鳴りやまないや。