「よし!藍ちゃん波のプール行こうか!」




「今流れるプール出たばかりですよ!?まだ泳ぐんですか?」




そう、私たちは今流れるプールを出たとこ。




それなのに先輩は休む暇なく次のプールに行こうと言ってくるのだ。




「何言ってんの!さっき入ったばっかじゃん!ほら、波のプール行くよ!」



そう言って私の腕を引っ張って駄々をこねる先輩が少し可愛く見えた。



「わかりましたよ〜。」




どうやら私は可愛い先輩には勝てないようです。




「うわぁ!ここ深いですね!」



「そう?」



「先輩は背が高いからそんな事が言えるんですよ!」




波のプールで先輩を見上げながらちょっと拗ねる私。



どうせ私はチビですよーだ!



「そーか?ちっちゃい藍ちゃんはとっても可愛いけどね。」



…そんなこと言われたら照れるじゃないですか。



「………。」




思わず黙ってしまうと



「あははっ!照れてる。可愛い。」