「うん。そーだね。好きだよ。」




多分先輩は安永先輩はつんの事が好きっね言いたかったのだろうけど、




…なんだか私に向けて言われたような感じがしてしまって…




「そ、そーです…ね…。」




返事がどもってしまった。




「何…赤くなってんの?」



プールに入っていたせいで、少し濡れた髪の毛、


その色っぽい目と声のせいでどんどん顔が熱くなってくる。



「赤い…ですか…?」




「顔真っ赤。気温が暑いせいかな?…ま、いいや。そんな事よりさ…。」




「何ですか?」




ニヤリと笑った先輩は私の耳元に口を近づけて




「水着可愛すぎ…。男の人みんな見てるよ。鼻血出ちゃうかも…。


藍ちゃんのせいだから責任とってね。」




と囁いた。




いや、責任取るのはこの水着を勧めたつんですので私は責任転換しようと思います。




でも…案外水着って鼻血ものなのかも知れないね…。