「あの〜…漣先輩?別に私は大丈夫ですよ?」 と私が言うと、クルッと私の方に振り返った先輩の顔は不機嫌そう。 …何か私しましたでしょうか…。 「藍ちゃんは何も分かってない。」 「へ?何がですか?」 何故にそんなに不機嫌なのでしょうか。 先輩は、はぁ…とため息を吐くと、 「まぁ…いいや。俺が守ればいい話だし。」 と意味のわからない独り言を言って 「藍ちゃん行こ。」 とまた手を引いて歩き出した。