結婚指輪をした手を撫でながら私は後ろから抱きしめる先輩の腕をぎゅっとした。 「…藍?」 「綾斗。」 「えっ?」 「綾斗。」 先輩はびっくりしたように私をみる。 もうそろそろ、先輩は卒業しないとね。 だってもう 先輩は 先輩じゃなくて 私の夫だもんね。