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水族館で沢山の魚を見て、つんと安永先輩と別れてからの帰り道。



「今日は楽しかったですね!」



私は先輩と繋がれている手をブンブン振りながら言った。



「そーだね。」


先輩は優しく笑いながらいった。



「先輩は楽しかったですか?」



「楽しかったよ?」



「ならよかったです。」



先輩が楽しめてなかったらって一瞬不安になった。



「あぁ…それに、藍があんなに積極的になってくれたしね。」



なんて先輩がいたずらっぽく笑ったので



「!?もー!先輩からかわないで下さいよ!」



と言うと、先輩は



「あははっ。可愛いな藍は。俺としては、もう一回あのおねだりしてくれても全然いいんだけどね?」



と全く反省していないようだった。