「あの…先輩…。」




「あぁ…ごめんね。藍が可愛いすぎて…ほんとここで今すぐ襲いたいぐらい。」




…最後の方の発言は本当に先輩の言葉なのですか?



「先輩、TPOを考えて言って下さい。」




「あれ?知らなかった?ほんとの俺はいつもこんなだよ。

その気になればいつでも藍を襲えるんだからね。」



覚悟しておいて。



と先輩に目をギラつかせながら言われ、少し冷や汗をかいてしまった。



「まぁ、そんな冗談はいいとして!行くか。藍。」



しかしそんな先輩の表情も一瞬で、すぐに優しい顔になり私たちは歩き出した。