「何するって…。そりゃあもちろんメイクアップだよ♪」



「へ?」



メイク…?




いや、そんな満面の笑みをされてもですね…。恐怖しか感じないんですけど。



「あの…つん?」



「ん?」



だからそのにやけはやめようか。



「お手柔らかにお願いね。」



「任せといて。全力で頑張るわ。」



「いやもう恐怖しかないよ。」



ーーー





数十分後…



「うわぁ。あんたこれはもう殺人級だね。これで先輩を悩殺してこい!」




私の顔を舐め回すように見ながらそんなことをいうつん。



確かに私はつんのメイクのおかげでかなり変わった。



うん。詐欺だね。これはもう詐欺だ。



「つん。ありがとね。」



「いえいえ。楽しんできてね。そんで話絶対聞かせて。」



「は、はい。」



つんにお礼を言うと、つんは家から出て行った。