花明かりの夜に

「無理に大袈裟に反応する必要もないけど、嫌な顔はするなよ、おまえ」


そしてそのまま、舞台の上に引っ張られて――


 * * *


「やぁッ!」

「おおっと」


鋭い沙耶の攻めの一手に、紫焔はぎりぎりでかわす。


「なかなか良い攻めだ」

「まだまだ!」


ガン ガン


竹刀を握るとついつい本気になる沙耶の手を、紫焔はすばやく受ける。


「えぃッ」

「!」


今度は額の中央にぴしりと竹刀を当てた。