花明かりの夜に

『おとなのアテものくじ

当たりを引いた男は、なんと若い女を好きに出来る』


夕方になると、太鼓を手に呼び込みを始めた。


「入場料はたったの30文!

当たった男は若い女、あやめをどうぞ好きにしてやんさい。

ずいぶんときれいな女だよ。

ただし乱暴狼藉はご法度だよ」


入場料と引き換えに、客に数の書いた木札を手渡す。

その数が当たりだったら、舞台に上がって沙耶を好きに出来る。そういう出し物を始めたのだ。



用意するものは木札だけ。元手もいらない。人手もほとんどいらない。

あとは客が勝手に盛り上がる。そんな出し物だった。


「なんだなんだ」

「面白そうだ」