花明かりの夜に

「ここが終わったら、春日で仕事だって?

仕事の掛け持ちをするなんて、さては借り金でもあるの?」

「……」


さらに首を横に振る。


「いいえ」

「お金を貯めて、なにかやりたいことでも?」

「……それは、ないとは言いませんが……」

「じゃあ、そこは相談に乗ろう」


間髪入れずに紫焔は言った。


「春日のつとめは誰かに任せるといい」

「……いえ。

お心遣いは感謝します。でも、そういうわけにいきませんから」

「なぜ?」