花明かりの夜に

きりりとした眉が、かるく上がる。


自分が呼んだのだから言われたとおりに来るのが当然、とでも言いたげに。


「……」


(起こしてしまったことへのお小言?

お払い箱になさる気かしら。

それとも――)


脈がほんの少し早くなった。


「なに、また手合わせ願いたいと思ってね」


紫焔が顎で指し示したのは、さきほど壁に立てかけた竹刀。


「お手合わせ……ですか?」


(剣の手合わせ?)