花明かりの夜に

「思ったとおり、見事な剣さばきだな。

まるで竹刀がひらひらと舞うようだ」

「……若さま」

「ほら、そっちからもおいで」


ニヤリと口元をゆがめると、挑発するように剣先を下げ、地の構えを取る。

その美しい顔を見ていると、一発ガツンと返してやりたくなった。

女だからって、馬鹿にされているような気がして。


「我流のようで、基礎はしっかりしているようだな。

――どこかで習ったのか?」

「……まぁ、その、少々」


沙耶は返答に困って、あいまいに口を濁した。


「ほう」