花明かりの夜に

「……」


(何なの――?)


沙耶のとまどいをよそに。


ガン  ガン   ガン


静かな部屋がにわかに、激しい打ち合いの場と化した。

容赦なく襲いかかるするどい攻撃は、ギリギリでしかかわせない。


(わわわ――)


「若さま、これは……一体……?」


激しい追撃に余裕もないまま、とぎれとぎれに何とか聞く。

紫焔はただ、ニッとほほえんだ。