花明かりの夜に


――みんな、すぐそばにあったのに)


長い間、小さな箱に閉じこもっていたような気がする。

たったひとりで。


人の優しさも愛も受け取ることなく。


(自分の過去を人に知られるのが怖くて、

周りの人と表面的な付き合いしてこなかったのは、わたしの方――)


自分の過去を、自分自身が受け容れられなかった。

だから、他人に受け容れられるはずがない。そう思っていた。


自分の過去を抱きしめて、ひとり閉じこもっていた。


(自分を隠そうとすると、周りも見えなくなる。

自分から周りの世界を閉ざして、孤独に浸っていたのね)


周りの世界との糸を自分から断っていた自分。