「それで、君のどこがどう穢れるのかと聞いている」
「……」
「ねぇ、沙耶」
うつむく沙耶に掛けられる紫焔の声はやさしかった。
「時折、沙耶がわたしに鋭い怒りを向けるのはなぜだろうと思っていた。
ときどき急に猫のように突っかかってくるのはどうしてだろうとね。
何かしてあげようと思っても、途端に拒絶されてしまってなかなか受け止めてもらえない。
かと思ったら、桔梗の好意はどうやら素直に受け取るようだ。
――君の過去を知って、やっと理解出来たよ。
あれは男全般に向けられる軽蔑と怒りなのだと」
「……」
「君は男というもののもっとも欲望的な上澄みばかりを見てきたんだ。
そりゃ、嫌悪感も沸くだろうとね」
「……」
「……」
「ねぇ、沙耶」
うつむく沙耶に掛けられる紫焔の声はやさしかった。
「時折、沙耶がわたしに鋭い怒りを向けるのはなぜだろうと思っていた。
ときどき急に猫のように突っかかってくるのはどうしてだろうとね。
何かしてあげようと思っても、途端に拒絶されてしまってなかなか受け止めてもらえない。
かと思ったら、桔梗の好意はどうやら素直に受け取るようだ。
――君の過去を知って、やっと理解出来たよ。
あれは男全般に向けられる軽蔑と怒りなのだと」
「……」
「君は男というもののもっとも欲望的な上澄みばかりを見てきたんだ。
そりゃ、嫌悪感も沸くだろうとね」
「……」

