花明かりの夜に

「……お調べになったのですね」


(わたしの過去を知って、興味を持った。

――そうなのね)


急激に心が乾いていく。

ぷつりと、心のどこかで糸が切れる音がした。


ふわり。

どこへともなく、根無し草のように飛んで行く自分。


(その姿を見るために男たちが行列を作った、

毎晩のように大勢の男たちに肌を晒す女はどんなものなのか。

他の女とどう違うのか。

それを試してみたかった――それだけなのね)