花明かりの夜に

グサリ。

真剣とは違う、また別の刀に串刺しにされた気がして。

心の臓から血が流れているよう。


(人を愛する、自分を愛するなんて、わからない)

(若さまはいいわ、何不自由ない恵まれたお育ちで――わたしの気持ちなんてどうせわからない)


「えぃッ」


せめて一矢報いたいとばかりに、紫焔のわずかな隙を見つけて即座に切り込むも。


ガッ


(あ――)


すべて瞬間的にさえぎられる。

余裕の剣さばきで。


(強い――)