―3年後―
プルルルルルル プルルルルルル
「もしもし……?」
寝ぼけながら電話に出る。
「ちょっと光!?今どこにいるのよ!」
電話口から怒りが伝わってくる。
「真輝……あ!?うそ!今何時!?!?」
「やっと起きたの?もう9:00よ!」
やってしまった…
人生で一番大切な日に寝坊とか信じられない…
「い、今から行く!!」
そう言って電話を切ると、私は家を飛び出した。
目的地に到着すると、真輝が待っていた。
「ごめんっ…」
「ギリギリセーフ(笑)ほら!早く行くよ。」
そう言って私の手を引っ張って中へと連れていく。
ある部屋へ入ると、メイクをされて、髪をセットされて、ドレスを着せられて……
そう、今日は結婚式。
相手はもちろん………
「お待たせ、直人。」
「光、綺麗だよ。」

