「お、おはよう。」
「はよ。」
「話があるの。」
義樹のこと、傷つけることになるけど私はやっぱり先生が好きだって気づいたからもう後戻りはできない。
ちゃんとけりつけよう。
屋上に着くと、義樹が先に口を開いた。
「――――で?」
「あのね、別れてほしい。」
「はぁ…やっぱりか。高野だろ?」
「え………」
義樹の質問に答えられずにいる私にさらに追い討ちをかける。
「好きな女が誰を見てるかくらいわかるよ。」
「このことは――――――」
「言わねぇよ。約束したろ?俺は光のこと泣かせたりしないって。」
「義樹……ごめんね、ありがとう。」
「高野に飽きたら俺んとこ戻ってこいよ。」
そう言って少し笑って、屋上から出ていった。
作り笑い、バレバレだよ…
ごめんね、傷つけて。

