と思いつつも国語科準備室に向かっている私。

あーもーなんでこんなに悩まなきゃいけないの!?先生のバカバカバカ!!!

私は国語科準備室にたどり着くまでずっと頭の中で先生の悪口を言っていた。

コンコン

「失礼します、高野先生…」

「おう、もう昼食い終わったか?」

「食べました。」

わざと素っ気なく返す。

「ん。じゃあちょっと来い。」

と言って連れてこられたのは印刷室。テスト期間などでもよく使われるため、ドアについた窓には画用紙が貼ってあり、中が見えないようにされている。

ガチャ

先生が印刷室のドアを閉めた。

「吉里……」

真っ直ぐ私を見て名前を呼ぶ先生。

「なんですか?」

私はなるべく先生を見ないように下を見ながら返事をした。