キミじゃなきゃダメなんだ



「あ...え、ええと、用事というか、えーと」


言うはずだった言葉が飛んだ。

えーと、何を言うんだっけ。

どう言えばいいんだっけ...!


目をぐるぐるさせる私の前に立つと、先輩は目を細めた。



「....いいよ、ゆっくりで」



なんて優しいひとだ。

今朝、あんなに失礼なことをしたのに。


大丈夫、先輩は待ってくれてる。

よーし、ええと、一旦落ち着かないと。


私は一度深呼吸して、先輩を見上げた。


「あ、あの、今朝のこと...謝りたくて」

「....ああ、いいよ。気にしてない」

「ええっ」


軽っ!!

私はびっくりして、思わず先輩の腕を掴んだ。

それに合わせて、先輩もびっくりした顔をする。