「はい、松原先輩っ。辞書持ってきました~」
「サンキュー、助かった!」
ちゃっかり用事をつくっていたところが、里菜らしい。
里菜は英和辞書を松原先輩に渡すと、ニコニコしてこっちを見た。
「マル、どうするの?」
「....どうしよう」
待ってるのも、なんかアレだしなぁ。
すると、松原先輩が私を見て「どうしたの?」と言った。
「あ....えっと、汐見先輩って、今どこに」
「僕に何か用事?」
えっ。
驚いて横を見ると、汐見先輩がちょうどこっちへ向かって廊下を歩いてきていた。
不意打ち過ぎて、言葉を失う。
こ、心の準備ができてなかったー!



