キミじゃなきゃダメなんだ



当然、私は迷った。

だってあんな風に逃げたのに、こっちから行きにくいよ。


「えー....里菜ひとりで行ってきなよ」

「やだよお、寂しい」

「じゃあチョコちゃん」

「あんなチャラ男、視界に入れたくない」

「チョコちゃんひっどーい!」


チョコちゃんの好みは子犬系男子だもんな。

松原先輩みたいなひとは、苦手なのかもしれない。


私達ふたりから断られた里菜は、それでも諦めなかった。


「...行こうよぉ、マル。マルだって、このままじゃダメだって思ってるんでしょ?」


うっ。

半分くらいしか聞いてないと思ったけど、実はしっかり聞いてたみたいだ。