キミじゃなきゃダメなんだ



ちなみに里菜は、今朝からずーっと目がハートになっている。

私の話に耳を傾けるような余裕はない。



「はぁ....カッコいいなぁ、松原先輩.....。リナ、ちょっと本気で頑張っちゃおうかなぁ」



ダメだ、もう頭の中はピンク色だ。

こういう恋愛スイッチの入った里菜は、手がつけられなくなる。


チョコちゃんも私もそれをわかってるから、あえて何も聞かないでいた。

だけど、それがまずかったみたいだ。


盲目な恋する乙女里菜は、突然席を立つと、私の手をガシッと握った。


「マルっ、行こう!!」

「は?」

「話は聞いたよ!謝るんでしょ!?リナも松原先輩と話したいから、一緒に行こう!!」


たぶんこの子、半分くらいしか聞いてない!


都合のよい部分だけ聞き取っちゃったわけだな。便利な耳だ。