キミじゃなきゃダメなんだ



「...いいですか?言いますよ」

「どうぞ」


どうぞとか言われると恥ずかしくなってくるんだけど。ヒィィ。


なるべく先輩の目を見ないようにしながら、私は指折り数え始めた。


「えっと。ひとつめはー、私が何言っていいかわかんなくなっちゃったときに、じっと待っててくれるとこです。『ゆっくりでいいよ』って言ってくれるのが、好きです」

「............」


無言!

何か言ってよ。恥ずかしいよ。『好きです』とか言っちゃったよ私!


先輩は表情を変えずに、私をじっと見てる。

ええい、次!


「ふ、ふたつめはぁ。私の目を、まっすぐ見てくれるとこです」

「....そこが好きなの?」

「なんか、心臓やられます」


そらせない、綺麗な瞳。

実は、まっすぐ見てくれるとこ、っていうより、その目が好きなんだけど。


私のことが好きだって言ってる目。

切なそうな、いとおしそうな目。

苦しそう。だけど好き。だから好き。


....絶対言わないけどさ。