キミじゃなきゃダメなんだ



ハッとして、頭が冷えていく。

怖くて、やっぱり前が向けない。やだ、違うよ。そんなことが言いたかったんじゃない。違うんだ。


もうやだ、全然上手くいかない。

ぼろぼろと、涙ばっかり落ちてくる。


「....っ、う、ち、違うんです、今のは、...ごめんなさいっ...」

「....ううん。確かにそう言ったもんね、僕」


ふるふると首を横に振る。

違うよ、違う。

そういうことじゃない。そういうことじゃなくて。



「....ゆっくりでいいよ。待ってるから。言いたいこと、ちゃんと言いなよ」



....穏やかな声が、降ってくる。


前も、言ってた。先輩。

何いっていいかわかんなくなった私に。


『いいよ、ゆっくりで』って。言ってくれたんだ。