キミじゃなきゃダメなんだ



頭を横に振って、窓から顔を背ける。

ドアの横の壁に背を預けて、榎本先輩が教室から出るのを待つことにした。


だけど、頭の中ではさっきの先輩の顔が浮かぶ。


....今さら、疑ったりはしないよ。

先輩の気持ちは、ちゃんと信じてるよ。


でも、嫌だって思う。

その笑顔、私だけにちょうだい。

優しい声も、熱のこもった瞳も。



私だけに、ずっと。



「.........」


....醜いな。

余裕持てよ。しっかりしろ馬鹿。


....嫉妬まがいのこと、言わないようにしなきゃ。


昨日のような失敗は、絶対しない。

空気悪くしたくない。