キミじゃなきゃダメなんだ



そのまま無言で、会議室に到着した。

ドアの前に段ボールを置く。

先輩は私の様子を伺いながら、もう一度「ありがと」と言った。


そのことに何故だかムカついて、言わなくていいのに余計なことが口から飛び出た。



「....委員会って、何のですか?」



その声は思った以上に低くて、自分で驚く。

機嫌悪いの、バレちゃうじゃん。


「...広報、だけど」


先輩はそんな私にしっかり気づいて、さらに戸惑った顔をする。

上手く笑えない自分の顔を見られたくなくて、私は先輩の顔を見ないように歩いた。


「何するんですか」

「...当番制で、毎月壁新聞貼ってるよ」


やっぱり。

今月、先輩のクラスの当番ってことか。