それを見つめながら、さっき先輩が話してくれたことを思い出していた。 『いいもなにも、そういう君が好きだから告白したんだよ。今も友達としてここにいる。自由に行動して、考えて、笑う君が好きだから、ここまで言ってるんだ』 ....私のことを、好きだと言う、ひと。 なんの躊躇いなく、私に『そのままでいい』と言うひと。 ちょっと不器用で、笑顔が可愛くて、頑張り屋で。 .....そういう君を、愛しいと思うよ。 心の奥にじわりと、何かが溶け出すのを感じた。 彼の寝息を聞きながら、なんとなく呟いた。