キミじゃなきゃダメなんだ



頑張って羞恥に耐えていると、近くからため息が聞こえた。うええー!ため息つかれたー!


「あ、呆れました...?」

「...呆れる? ...ああ、そうだね。うん」

「か、軽はずみな発言をしました。ごめんなさい」

「謝らなくていいよ。ただ、君が本気でそう言ってるって信じるからね?」

「は、はい」


よ、よかった。勇気を振り絞った甲斐があった。

心なしか嬉しそうだ。

先輩の顔にちょっと明るさが戻ってきて、安心する。



「あ、あとは...あとはなんかないですか!?私に言いたいこと」


こうなったら反省しまくろう!

先輩が私のことを面倒くさいって思ってても、もう仕方ないなんて思えない。

直せるとこは、直そう。

私なりに、考えて。


先輩と話せる日常を、守れるように。