キミじゃなきゃダメなんだ



友達のまんまなら、楽しくいられる。

こうやって『異性として』私にがっかりすることもないし。


...それだと、私はもう苦しいけど。


『もし君が僕以外の男と付き合うようになったら、今みたいに気軽に話せなくなるんだよ』


私だって、やだよ。



先輩と話せなくなる日常が来るのが、何よりも怖いよ。



次第にまた、じわりと涙が出てきた。


...うう。

今謝ったら、許してくれるかな。

無理かな。

追いかけて、ごめんなさいって。


...なんか違う気がする。

具体的に何がいけなかったのか、まだよくわかってないのに謝ると、地雷を踏む気がする。


てゆーか、あなたは今どこに向かってるんですか?


ひたすら彼の背中を追って園内を歩いているけど、一向に外に出る気配はない。

帰らないんだったら、どうしたいの?どこにいきたいの?